FPに聞いておきたい投資信託のタイプと特徴について

明るい未来のために

2021/05/11

投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、運用のプロフェッショナルがさまざまな商品に投資するのが“投資信託”です。運用成果は、それぞれの投資額に応じて、投資家のもとに分配されます。

今回は、ファイナンシャルプランナーに聞いておきたい、投資信託のタイプと特徴について解説しましょう。

【投資信託のタイプは主に5種類】

投資信託は、投資対象によって5つのタイプに分けられます。

具体的には以下の通りです。

・債券型

・株式型

・不動産投資信託

・コモディティ

・その他

それぞれの詳細を見ていきましょう。

【債券型】

文字通り、債券を投資対象とする投資信託を“債券型”といいます。

債券は、国や企業などの発行体が投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券で、“国債”や“社債”などに細分化されます。

債券型の投資信託は、国もしくは企業にお金を貸すことで、定期的に利息を受け取れるもので、なおかつ満期になると貸した資金は返還されます。よって、それほどリスクは高くありません。

ファイナンシャルプランナーに相談すれば、債券型投資信託のメリットやデメリット、細かい選び方についてレクチャーしてもらえます。

【株式型】

国内外の株式に投資するタイプの投資信託を“株式型”といいます。

株式会社が資金を出資してもらった方に対し、発行する証券を株式といい、こちらのタイプでは、企業が成長し、利益を上げるごとに投資家が配当金を得られる仕組みになっています。

しかし、株式の価値を表す株価は比較的値動きが激しいため、株式型の投資信託は、決してリスクが低いとは言えません。ファイナンシャルプランナーに相談すれば、極力リスクを抑えた商品の選び方などについて、アドバイスがもらえるでしょう。

【不動産投資信託】

読んで字のごとく、不動産を対象とした投資信託が“不動産投資信託”です。

英語では“Real Estate Investment Trust”といい、略して“REIT(リート)”と呼ばれることもあります。

こちらは、投資家から集めた資金をオフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産に投資し、そこから得られる賃料収入、不動産の譲渡益を投資家に分配する仕組みです。

ファイナンシャルプランナーに相談すれば、こちらのタイプの強みや、現物不動産投資との違いについて学べるでしょう。

【コモディティ】

商品先物市場で取引される金、銀、プラチナなどの貴金属、原油、ガソリン、天然ガスなどのエネルギー、小麦、大豆などの穀物といった各種商品に投資する投資信託のタイプを“コモディティ”といいます。

コモディティには、複数の商品で構成される指数が存在し、投資信託ではそれらの指数に連動する債券に投資することで、値動きを享受する手法を取るのが一般的です。

ファイナンシャルプランナーに相談する際には、コモディティの分散投資先としての強みや、インカムゲインが存在しないことなどについて、詳しく聞いておきましょう。

【その他】

投資信託には、前述したもの以外にも以下のような種類があります。

・公社債投資信託

株式を組み入れない投資信託を“公社債投資信託”といい、代表的なものに“MMF(マネー・マネージメント・ファンド)”や“MRF(マネー・リザーブ・ファンド)”などが挙げられます。

・ヘッジファンド

あらゆる取引手法を駆使し、相場が上昇しても下落しても、利益を追求することを目的とした投資信託を“ヘッジファンド”といいます。通常の投資信託より比較的自由な運用が可能で、基本的には限られた方しか出資しません(私募投信)。

【まとめ】

投資信託と一口にいっても、その種類は非常に豊富です。投資のプロフェッショナルに運用してもらえるところが、投資信託の大きなメリットですが、商品の選び方やそれぞれのメリット・デメリットがわからなければ、なかなか始められません。よって、本格的に投資を考えているのであれば、早めにファイナンシャルプランナーに相談しましょう。

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