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新居への引っ越し時にチェックしたい火災保険のポイント

明るい未来のために

2022/03/30

新居への引っ越し時は、火災保険の内容を見直すタイミングとして非常に適しています。
特に、賃貸から持ち家に引っ越す場合は、不動産会社に勧められた火災保険にそのまま加入するのではなく、自身で補償範囲を決めることをおすすめします。
今回は、火災保険の概要とあわせて、引っ越し時に見直したいポイントを解説します。

「火災保険の概要」


これまで賃貸物件に住んでいて、不動産会社に勧められた火災保険に加入していたという方の中には、火災保険がどのようものなのかについて、あまり把握していない方も多いかと思います。

また、“火災保険=火災時の損害を補償する保険”と認識している方もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。

火災保険は、一戸建てやマンションなどの建物と、建物の中にある家具や什器といった動産を補償する保険です。
補償される事故は火災だけでなく、雷が落ちて電化製品が故障したときなどの“落雷”による損害、強風で瓦が飛んでしまったときなどの“風災”による損害などさまざまです。
他の補償内容としては、主に以下が挙げられます。

・雪災

・水災

・水漏れ

・衝突

・破裂、爆発

・騒擾(集団によって引き起こされた騒ぎや乱れ)

など

「なぜ火災保険の見直しが必要なのか?」


新居に移る際に火災保険を見直すべき理由としては、環境の変化により、必要な補償が変わってくることが挙げられます。
以前加入したときにはベストな内容だった火災保険が、新居に移った後もベストであるとは限りません。

また、きちんと内容を見直さないまま、同じ火災保険に加入し続けていたり、紹介されたものにそのまま加入したりすると、何年もの間余分な費用を払い続けなければいけないことも考えられます。
しかし、生命保険などと比べ、火災保険はなかなか見直される機会がありません。

そのため、新居に引っ越すタイミングで火災保険をじっくり見直すのは、とても重要なことです。

「火災保険の見直しポイントについて」


新居への引っ越し時、火災保険で見直したいポイントとしては、まず保険金額が挙げられます。

保険金額を設定する際は、住宅ローンの返済額や新居の購入額と同程度の額にせず、建物の“再調達価格(評価額)”で設定するようにしましょう。
再調達価格とは、その物件を新たに建築または購入するのに必要な金額のことをいい、こちらの金額よりも保険金額を過大にしてしまうと、保険料の無駄払いになりますし、逆に再調達価格と比べて保険金額が低すぎると、十分な保険金を受け取ることができない可能性があります。

また、火災保険を見直す際は、補償内容もチェックすべきです。
例えば、マンションの高層階に引っ越す場合、住居が浸水してしまう可能性は低いため、水災を補償範囲から外すといった工夫が必要です。

逆に、家財道具が数多くある住宅に住む方は、建物だけでなく動産の補償範囲も広くしなければいけません。

「詳しく知りたい方はファイナンシャルプランナーに相談を」


保険のプロフェッショナルであるファイナンシャルプランナーは、当然火災保険に関する知識も豊富に持っています。
また、ファイナンシャルプランナーに相談すれば、具体的にどのような場合に保険金が支払われるのか、保証会社の選び方などに関しても、アドバイスをもらうことができます。

その他、新居の概要や家族構成などから、どのような補償が必要なのかを教えてもらうことも可能です。

「まとめ」


ここまで、新居に引っ越す際にチェックしたい、火災保険のポイントについて解説してきました。
ここ数年、日本では自然災害がとても増えていて、実際損害を受けた方の中には、いまだに住宅に戻れなかったり、元の生活を取り戻せなかったりする方が数多くいます。
自身に適した火災保険に加入し、少しでも災害から復帰するまでの道のりを平坦にすることを意識しましょう。



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