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ファイナンシャルプランナー関連資格の種類について

ファイナンシャルプランナーの仕事

2020/05/30

あまり知識や関心がない方の中には、“ファイナンシャルプランナー”という1つの資格があると思っている方もいるかもしれません。
実はそれは間違いで、ファイナンシャルプランナーの関連資格には大きく分けて3つの種類があります。
ここからは、それぞれの関連資格について詳しく解説していきたいと思います。



【ファイナンシャルプランナー関連資格は大きく3つに分かれる】

ファイナンシャルプランナーの関連資格は、以下の3つに大別されます。
①FP技能士
②AFP
③CFP
それぞれ詳しく見ていきましょう。


【FP技能士】

“FP技能士”は、ファイナンシャルプランナーとして働く上で必要な技能の習得レベルを評価する国家資格です。
3級~1級まであり、それぞれ学科試験と実技試験に合格すれば、“FP技能士”という肩書きを得ることができます。
例えば、2級に合格した方であれば、“2級FP技能士”になれるというわけですね。
ちなみに、3級はファイナンシャルプランナーの入門ともいえる資格ですが、国家資格であることは他の等級と同じであるため、当然履歴書や名刺にも記載できます。
また、2級は3級に合格し、2年以上のファイナンシャルプランナーに関する実務経験がある方、あるいはFP協会の認定研修を修了している方しか受験できません。
さらに、1級を受験するには2級合格後1年以上の実務経験、あるいは5年以上の実務経験が必要となります。
ただ、同じファイナンシャルプランナー関連資格である“CFP”を取得している場合、FP技能士1級を受験する際の学科試験が免除されます。


【AFP】

ファイナンシャルプランナーとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、依頼者に対して適切なアドバイスや提案ができる技能を習得した方に与えられるのが“AFP(Affiliated Financial Planner)”です。
FP技能士と似たような資格ですが、こちらは国家資格ではなく民間資格です。
ちなみに、AFPを取得するには、FP協会認定の教育機関で実施される認定研修を修了し、2級FP技能士の資格を取得した上で、FP協会への登録も済ませなければいけません。
また、有資格者になった後も、継続教育を受けて必要単位を取得し、2年ごとに資格を更新する必要があります。
FP技能士は1度取得すると更新することがないため、そういう意味でAFPは、より知識とスキルをアップデートし続けなければいけない資格だと言えるでしょう。



【CFP】

“CFP(Certified Financial Planner)”は、米国CFPボードが認定するファイナンシャルプランナーの民間資格です。
CFPボードと日本FP協会連携のもと、日本でも年2回試験が実施されています。
世界24の国・地域(2020年2月現在)で導入されているため、“世界が認めるプロフェッショナルFPの証”といっても過言ではありません。
具体的には、4E(教育、試験、経験、倫理)と実務プロセス指針であるファイナンシャル・プランニング・プロセスの6ステップのコンセプトに基づき、高度な知識と経験で適切なアドバイスができることを証明するものですね。
また、CFPは試験合格後、エントリー研修を修了し、3年以上実務経験を積まないと取得できません。
もちろん、定期更新のための継続教育も受ける必要があります。


【各資格の受験費用について】


 FP技能士
3級:6,000円(学科のみ、実技のみの場合は各3,000円)
2級:8,700円(学科のみ4,200円、実技のみ4,500円)
1級:学科8,900円、実技25,000円
 CFP
1科目5,400円(2科目以降は1教科ごとに4,320円
ちなみに、AFPはどの認定教育機関を受講するかによって受験費用が異なります。


【まとめ】

ファイナンシャルプランナーとして活躍したい場合は、まずFP技能士3級、2級を取得し、さらに経験を積んで上位の1級FP技能士やCFPなどの資格取得を狙うという流れになります。
ただ、2級FP技能士でも合格率はせいぜい30~40%程度であり、ある程度知識を有している方でも、半分以上は合格しません。
したがって、決して簡単に取得できるものではない、ということですね。

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